選果システムの中核となるサーバーPCは、EXPRESS5800(NEC)などのサーバ専用機に、RAID5構成のハードディスクを搭載するなどの信頼性を重視した構成としています。
 ネットワークはドメインコントローラーによりクライアント管理を行っていますので、アクセス速度が速く高信頼性となっています。
 又、重要な構成要素であるスイッチングハブも業界で実績のあるメーカー品を採用し、速度と信頼性を確保しています。
 細かいことですが、選果場内などの電磁波障害が発生しやすい環境で使用することを前提として、ノイズによるリトライなどでの回線速度の低下を防止するために高品質のシールドケーブルを使用しています。
果実の色度、傷害の度合い、果形寸法などを高速に測定します。用途に応じてカラーカメラ、モノクロカメラ、赤外線カメラなどを使用します。又、照明用の光源には発熱が少なく寿命が長いLEDを使用しています。
選果場プラントなどのさまざまな機器設備の動きと調和して動作することが求められる情報処理システムは、パソコンなどの市販の機器だけでは構成できません。リアルタイム性(高速応答性)を問われるところや、環境の厳しいところでは、FA用途として設計したマイクロコンピューター基板を使用した制御ユニットを用途に応じて製作します。フレキシビリティーに富み高性能で、情報処理システムと密接に連携可能な選果システムをご提案できます。
 選果システムで使用される各種機器や計量器などで取り扱うデータや制御信号のやりとりは、従来パラレル信号(接点信号など)やRS232Cによるシリアル通信などを使用していましたが、応答性やノイズによるエラーなどデータ転送品質の面で問題がありました。又、製品段ボールのバーコードの問い合わせなど、パソコンとの通信を高速に誤りなく行うことも求められます。
 当社の選果システムでは、パソコン・計量器・FA用の各種機器との通信に、アークネット(Arcnet)を使用しています。アークネットによる通信は、高速でなおかつ到達時間が一定で、ハードウェアにより誤り制御しエラー回復も行わうためFA用途に最適です。
 
 戻る  ページ先頭